◎接種時期について
流行は12月から4月上旬で、ピークは2月頃です。ワクチン接種は11月中旬ごろがベストシーズンです。抗体価は、接種後2週間で上昇し、5ヶ月ほど持続します。流行開始前に接種をすませましょう。ワクチンの効果は、数ヶ月しか持続しませんので、接種は毎年必要になります。
ワクチン接種によって、インフルエンザの抗体価が高まると、肺炎、脳炎、心筋炎などの重い合併症を防ぐことができ、死亡する危険性を低く抑えられます。副作用のうち後遺症が残るようなものは、100万人に0.36人と、現在行われている予防接種の中ではきわめて低い頻度です

◎SARSとインフルエンザワクチン
東南アジアでは鳥インフルエンザの人への感染や、人から人への感染が散発しています。いずれ、かつて猛威をふるったスペイン風邪のように、国境を越えて大流行するのではないかと懸念されています。
インフルエンザワクチンは、鳥インフルエンザから発生するSARSには効果がありませんが、ワクチンを接種しているにもかかわらず、高熱が出た場合、いち早くSARSの診断を下すことが出来ます。

◎インフルエンザワクチン接種をしたほうがいい方
肺炎などの合併症を起こして死亡しやすいと考えられる方=高齢者(港区在住の65歳以上のかたは公費の給付を受けられます)、基礎疾患をお持ちの方(喘息などの肺疾患、心臓病、糖尿病、腎不全、血液疾患)。
また、妊婦はインフルエンザによる入院のリスクが約5倍になるため、米国CDDは妊娠14週に入るすべての妊婦インフルエンザワクチンの接種を勧告しています。

◎インフルエンザの感染
飛沫感染します。発症直前から、発症後5日(小児は7日)間に、伝染力がありますが、特に発病後3日目までが強い感染力があります。

◎抗インフルエンザ薬・アマンタジンについて
インフルエンザを、迅速診断キットで診断した後、内服します。アマンタジンはA型の
み、タミフルはA、B型両者に効果があります。発病後48時間以内に服用すれば、効果が期待できます。
アマンタジンは、とても耐性(薬が効かなくなること)が生じやすい薬です。タミフルは、アマンタジンの10分の1の割合で耐性が生じますが、広く使用されたために、すでに30パーセントの症例で耐性を生じていたという報告があります。インフルエンザウイルス感染症の予防の基本はワクチン療法であり、抗インフルエンザ薬は、ワクチン療法に置き換わるものではありません。
また、アマンタジンはもともとパーキンソン症候群の治療薬としてつかわれてきた薬で、30%以上に副作用として、不眠、集中力低下、嘔気、などが認められます。タミフルは副作用として幻覚や意識障害などが起きる可能性があり(0.01%以下)、なかには窓から飛び降りようとしたケースもあります。服用した際は、家族でこのようなことを念頭に置いて注意することが必要です。

◎風邪を引きにくくする生活上の工夫
マスクを着用。過労や睡眠不足をさけましょう。栄養をとりましょう、十分なタンパク質の摂取も効果的です。免疫を支える緑黄色野菜を、1日100g以上摂取しましょう。抗ウイルス効果のある苺などの果物を毎日摂取して、十分な休養をとりましょう。

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